新社会システム総合研究所 セミナー情報

No.S16159 デジタル&ブロードキャスティング戦略特別セミナー
【実は共通点が多い米・中の動画配信】
米国・中国・日本 動画配信、放送事業の最新動向と事業機会
〜TV局とOTTの競合、オリジナルコンテンツ制作、課金、モバイル対応は世界共通〜

セミナー要項
開催日時 2016年5月20日(金)午後1時〜午後3時30分
会場 アイビーホール青学会館
東京都渋谷区渋谷4−4−25
(03)3409-8181
受講料 1名につき 32,400円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,400円(税込)
備考:
 
重点講義内容
<1>米国・日本の最新動向と地上波/多ch/動画配信の展望
(株)野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部
上級コンサルタント
山口 毅 (やまぐち たけし)氏
【13:00〜14:10】

コンテンツの違い、ビジネスモデルの違い、視聴促進のためのサービスの違い、視聴可能な伝送インフラや端末の違いなど、生活者が利用できる映像サービスはかつてないほど多様化している。2020年に向けて、BSによる4K8K放送の開始、オリンピック・パラリンピックの開催に加え、新たなサービスが国内外の事業者によって提供される可能性もあり、生活者の映像視聴スタイルはさらに変化する可能性もある。昨今の動向を鑑みると、コンテンツの作り手・送り手としての存在感が大きかった放送局中心の市場構造から、大規模な顧客基盤を抱える非放送系事業者などの取り組みにより、放送・メディア業界は新たな枠組みへと変化する可能性さえも予感させる。
本講演では、米国を中心に海外動向なども紹介しつつ、消費者の変化も踏まえ、放送・メディア業界を取り巻く今後の見通しについて考察する。

1.放送・メディア業界の動向
 (地上波、多チャンネル、動画配信サービス)
2.今起きていることと2020年に向けた変化
3.ネット系事業者の動画配信サービスの隆盛と今後
4.生活者のメディア接触変化
5.放送・メディア業界の今後の見通し
6.質疑応答/名刺交換
<2>中国動画配信の市場動向と事業機会
日本放送協会 放送文化研究所
メディア研究部 海外メディア研究グループ 副部長
山田 賢一 (やまだ けんいち)氏
【14:20〜15:30】

中国では、アメリカのNetflixと同様のOTTサービスが、ここ数年、急速に普及している。「網絡視頻」と呼ばれる中国のネット動画サイトは、2005〜6年頃の草創期はYouTubeのような一般の人が撮影した動画を投稿するためのサイトだったが、テレビドラマや映画を違法にアップする行為が蔓延した。2009年頃から正規流通に向けた取り組みが始まり、本格的なOTTサービスの時代を迎える。現在は、優酷(Youku)と土豆(Tudou)が合併した電子商取引最大手アリババ系の「合一」(One Group)、検索最大手百度(Baidu)系の「愛奇芸」(iQIYI)、SNS最大手騰訊(Tencent)系の「騰訊視頻」(Tencent Video)の三社が、親会社の頭文字を取ってBATと呼ばれる三強体制ができている。また、これに挑戦する風雲児の「楽視」(LeEco)、既存のテレビ局湖南ラジオテレビ局による「芒果TV」(Mango TV)、ポータルサイト大手捜狐(Sohu)系の捜狐視頻(tv.sohu)などが、生き残りをかけて激しい競争を続けている。
本講演では、2013年・2016年の現地取材をもとに業界の最新動向を紹介するとともに、クールジャパンを標榜する日本の事業機会を共有したい。

1.中国ネット動画サイトの歴史
2.大手IT事業者の参入と「BAT」寡占体制の成立
3.BATへの挑戦者(楽視・芒果TV・捜狐視頻)
4.最近のサービスの傾向
 (自主制作化・課金化・モバイル化・大型画面化)
5.中国政府の規制強化
6.海外事業者参入の見通し
7.質疑応答/名刺交換
講師プロフィール
山口 毅(やまぐち たけし)氏
放送・メディア業界、通信業界における事業戦略・サービス戦略立案、マーケティング戦略立案などの調査・コンサルティング業務に従事。近年は放送・コンテンツ分野を中心に活動している。CMA。主な共著書に、『これから情報・通信市場で何が起こるのか(2005〜2016)』、『提言!地域産業再構築』、NRI知的資産創造(放送業界の脱ガラパゴス化(2009.3)、地方メディア再生に向けた業界再編の可能性(2009.9))等。
山田 賢一(やまだ けんいち)氏
1984年 NHK入局。金沢局記者、東京国際部、北京駐在、東京経済部、金沢局ニュースデスクを経て、2002年より放送文化研究所研究員。2014年より同メディア研究部副部長。